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全身的疾患

全身的疾患

2018年4月19日

だるい

つかみ所のない症状ですが、時に緊急性のある、重篤な病気の一症状となり得ます。より具体的な状態や随伴症状を拾い上げながら、医療者として他に何かおかしいな所がないか探して行きます。心筋梗塞、重度な貧血や、電解質異常、ホルモン異常(甲状腺機能・副腎皮質機能異常など)糖尿病、感染症、悪性腫瘍などが明らかとなることもあります。しかし、そのような病気が見つかるより最終的に各種検査でも異常がなく、不眠やうつ状態などが合併しており、自律神経失調由来の症状と判断されることの方が多い印象です。

元気がない

なんかおかしい

ねむれない(不眠)

寝すぎる(過眠)

体重減少

結果的に体重が減る病気は多岐に渡ります。どのようなメカニズム(食事量減少?、吸収障害?、代謝量増大?)で体重が減っているのか?他にどのような症状があるだろうか?と色々なことを考える必要があります。体重が想定より減るとこれも癌などの悪性疾患が心配となります。ただ、癌で体重減少だけが起こることは決して良くあることではありません。体重減少から癌ノイローゼの傾向となることもあり、患者さんも医療者もバランス良く考え、対応していく必要があります。

発熱

皆さんの普段の体温(平熱)と比べて上昇した状態が発熱です。風邪をひいたりインフルエンザにかかったりして発熱を来すことは珍しいことではないと思います。発熱で体が辛い場合には解熱剤を使用して解熱を図ります。特に子供さんはかなりの発熱を来しても元気がある時もあり、その場合は無理に解熱する必要はありません。漢方薬などは体を温めて、治癒を早める狙いもあり、発熱への対応は様々です。発熱を来す原因で最も多いのは感染症です。元々健康な人の風邪やインフルエンザなどのウイルス感染では自然な治癒が期待でき、発熱自体も数日〜1週間で改善します。その他感染症には適切に診断して、治療しなければ改善しにくいものもあります。発熱が長引くならそのような感染症がないかどうか検索することになります。そのような検索をしながら1週間以上と長引いた発熱も3週間以内に結果的に改善することが多いのです。3週間を超えて38℃以上の発熱が続くような場合は医学的には不明熱と定義されて、悪性腫瘍(癌や白血病、リンパ腫など)や膠原病の検索が総合病院で必要です。薬剤による発熱や中途半端な感染症治療にて原因がはっきりせず、期間も長引く場合もあります。38℃以上となることは稀ですが、自律神経失調状態の一つに高体温(体温調節障害)もあり、この場合も発熱は長引きますし、検査でも異常を認めません。このような場合は解熱剤も効果なく、漢方薬や心療内科的アプローチが必要になります。

不安がひどい