インフルエンザなどのウイルス感染時には節々が痛くなることがあります。重篤な感染症(菌血症:血液内に細菌が入ってしまう状態)や膠原病、リウマチ性疾患、悪性腫瘍でも全身の痛みを感じることもあります。これらは早く、確実に診断して病気の根本治療が必要で、治療により痛みが軽減することも期待できます。そのような原因がはっきりなく、全身の痛みが続く状態として、広範性疼痛症、線維筋痛症という病気があります。これらの治療は確立したものはなく、その状態を患者さん治療者が受け止め対話を取りながら試行錯誤することになります。